イン・ザ・メガチャーチ/朝井リョウ【感想・レビュー】ネタバレなし
朝井リョウ 著 / 2026年本屋大賞受賞
推し活ってあまり関係ないと思っていた人ほど、実はハマったりするのではないでしょうか?だとしたら僕はかなりハマる素質があるのかもしれない、とは思うのですけどね!
今日ご紹介するのは2026年本屋大賞を受賞した朝井リョウ先生の『イン・ザ・メガチャーチ』です。
正直にお話しすると僕の好みとは少し違う作品でしたが、その理由を考えた末でのレビューだったりします。ネタバレなしで紹介しますので最後まで見ていただけると嬉しいです!
📖『イン・ザ・メガチャーチ』の基本情報・あらすじ
『イン・ザ・メガチャーチ』は朝井リョウ先生が書いた小説で、2026年に本屋大賞を受賞した最新作です。重版を重ねている話題作ですよね!
朝井リョウ先生といえば『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。更に『何者』で直木賞を受賞されています。
【テーマ】
今作のテーマは推し活。アイドルの熱狂的なファン文化とそれを取り巻く運営側の思惑、そしてある一つの家族の人間模様を軸にして描かれた作品となっております。
👨👧 娘の推し活に気づくラストシーンと父親についての会話
まず一番印象に残ったシーンが2つあるんです。
ひとつ目は、娘が推し活をしていたことに父親が気づくであろうラストシーンです。自分の娘は推し活とは縁もゆかりもないと思っていた父親と、まわりの目を気にして劣等感を抱いていた娘の変化。詳しくはネタバレになるから言えないですが、読了後にしばらく頭に残るシーンでした。
もうひとつが、ユーチューバーが使うような照明器具を使い、父親がコンシーラーで身なりを整えていたのが分かるシーンです。世の中が変わってしまったことに気づく哀しいピエロ。詳しくはネタバレになるので控えますが、父親の理解されない寂しさが伝わってくる場面でした。
🎭 推し活の裏側に潜む真実
次に驚いたのが、アイドルを売り出す運営側が推し活にハマることを意図的に作り出していたことがわかるシーンです。
推し活ってファンがいれば自然に生まれるものだよねって僕は思っていました。けれども実はビジネスとして計算し尽くされた仕組みだったというのが明かされるんです。
ファンの熱量の裏側にあるお金の流れを知ったとき、複雑な気持ちになりました。それでも推し活をやめられないのではないかと思う面もあるんですよね。
それも含めて計算されているとしたら…と考えるとある意味、別の怖さがあるんです。
🙋『イン・ザ・メガチャーチ』の感想・こんな人におすすめ
最初にお話しした通り僕の好みとは少し違う作品でした。いろいろ考えた結果、思い当たったのは推し活の経験が僕にはありません。ファンとして熱狂的といえるレベルで誰かを応援したこともありません。だから登場人物たちのアイドルに対する熱量に、なんでそこまで……、という疑問と戸惑いの方が大きくて完全には共感できなかった、というのが原因ではないかと思いました。
だからこそ思ったのが、アイドルや俳優のファンになって熱中した経験がある人、今まさに推し活をしている人にとっては、我が事のように感じる場面があるんじゃないかな?ということなんですよね。それに朝井リョウ先生の登場人物の書き分けと描写の巧みさはすごいです。
こんな人には特におすすめです。
📝『イン・ザ・メガチャーチ』の感想まとめ
というわけで今日は朝井リョウ先生の『イン・ザ・メガチャーチ』をご紹介させていただきました。2026年本屋大賞受賞作として話題の一冊です。推し活に興味がある方はぜひ読んでみてくださいね!
ではでは積読を消化した頃に、ゆるりとまたお会いできたら幸いです!

